超雑記

超兄貴というクソゲーあったよね。

激久しぶり更新
塚本研はM1がもっとも忙しくなるのだが、
M1になって複数のプロジェクトを同時に担当し、そのうち一つがピークを迎えている。

唯一取った休みというのが先日の学会旅行で、あとはお盆も完全返上で作業を書き続ける笑。

最近、建築熱第二波が来て非常に楽しい。

実施を担当してから、学部時代の課題と根本的な違いを感じる。
学部の頃は、施主はいない、予算もない、別にほんとに建てないetcだから、プロセスは自分だけが理解していればよくて、最終提出物を魅力的なものにさえすればよかった。ある意味、今考えれば楽だし、ストーリーさえ作れればあとどこにハードルを設定するか、どこまで解像度を上げて考えるかは本人次第というだけのことだった。講評でも設計が最後まで完璧に出来てなくても熱がめちゃくちゃ篭ってるからok!だとか、なんかいまいちおもしろくなくてもディティールまでめちゃくちゃ詰めてるからok!!、といった事態が起こっていたことを思い出す。そういった意味で卒業設計なんかは、その卒業設計を見れば人柄とか性格が課題以上にダイレクトに表れるから、そのカタログは卒業アルバムみたいなもので“イイオモイデ”になる。でもそれだけではやはり物足りなくて、現実世界で何度もその空間を“再生産”して可能性や限界を先鋭化していかないと意味が無いと思い、卒業設計展に際して、フリーペーパーやイベントを通して集中的に議論することで、自分なりに再びリアリティを獲得しようとした。

今は、リアリティやクリエイティビティの在処は、課題とは全く異なっている。打ち合わせではたくさんの人に、その時問題にしていることを伝えなくてはならないし、その中でクリエイティビティを築かなくてはならない。そのためにわかりやすく大きく図面を印刷し、大きな模型を作る。その図面や模型にむかって、参加者が一気に議論するのが緊張感がすさまじくて、問題を洗い出され、持ち帰って、またディテールを詰めていく。その一連のリズムの中で参加者の知恵を積層させて、形に落とし込むのが、設計そのものであることを体感する。

しかし、問題を追い込んでつぶしていくだけでなく、都市における構えとは何かとか、建築とは何かということを考え、都市的な枠組みやマクロな視点で、形することも設計である。(むしろ学部の頃はこちら側の教育環境だったし、結局ディテールもこちらの可能性のために考えなくてはならない)

要するにディテール(1:10)とマクロ(1:200)の往復運動の中でリアリティやクリエイティビティを高速に生み出さなければならない。

最初は、打ち合わせ等すべてが初めてなので、こういった一連の中でどこで注力すればよいのか戸惑うが慣れてくると、学部の頃から考えていることがまた再び接続して、ようやく勢いが出てきた。

最初の頃は満身創痍で通学路で死んでいたので読書もままならなかったが、最近では再び読書に没頭する。

学会旅行中に藤村さんに勧められた江渡浩一郎さんの“パターン,wiki,XP”が今まさに共有することとか、知恵を積層させることを考え始めたので文体は丁寧で優しいが非常にスリリング。

アレクザンダーも再熱。

建築学会で郊外大規模ショッピングセンターについて発表をしたが、その中ではショッピングセンターに8つのタイプを見いだした。それらを「100m級のスロープや平面駐車場などの自動車のための巨大な要素や分節の無い巨大な倉庫型の店舗ボリュームに看板などが取り付いただけの、巨大さが構えを形作るもの」(積分していくもの、エンジニアリング巨大さ全面)と「立体駐車場などを背後に追いやり、店舗ボリュームを分節し、キャノピーや小さな店舗ボリュームなどを配し都市を模倣したもの」(微分していくもの、都市空間祝祭性全面)の二つに大きく、分類した。8つのタイプというのは倉庫型、ジャンクション型、立体駐車場積層型、大屋根広場型、街路型、パヴィリオン型といったもの。こういう形で纏められたのも、数万平方メートルにおよぶ規模を形にするには、キャッチコピーがそのまま設計コンセプトになるほど、また企画から竣工まで10ヶ月といったスピードで共有していかなくてはならないから、まさにパタンランゲージを劇的に矮小化した世界がある。
僕も卒業設計でもショッピングセンターを含む再開発をやったけれど、
ショッピングセンターはエンジニアリングと祝祭性(欲望)の関係性の中で位置づくといえるのだが、エンジニアリング(テナントや動線、壁のレイアウト)に注力していまったため非常に抽象的なボリュームになってしまったので、今手を加えられるなら、このボリューム群が場所に応じて、ショッピングセンターパランランゲージの中で、デフォーメーション(街のように素材を変えグニャと変形するとか、駅に近い部分は看板に変形するとか)を起せばよかったかなとか考える。

というように論文や、卒業設計のことも再び思い出しつつ、ネクストステージを目指します。
また明日の仕事へ備え寝ることにします。

ArchiTVにもg86としてゲスト出演します。
あと来年、ある大規模な展覧会にも参加します。
また動き始めます。