ATAK

渋谷慶一郎さんの新譜“for malia”購入。

感激。

前に買ったATAK010 filmachine phonicsというアルバムはノイズミュージシャンというか、サウンドアーキテククトという印象で、音を空間にレイアウトしていくような作品になっていた。
拡張可能性を大いに秘めたそのクリエイションの部分に勝手に共感していた。

が、今回の新譜は直球。
余計なテクノロジーもテクニックも一切使わず、ひとつのピアノとだけ闘い、昨年無くなった妻へ捧げる作品となっている。

そういった背景や言葉を介さずとも聞き手と一対一の関係を作り、こちらを追い込んでくるような緊張感のある旋律の応酬。
繊細なクレッシェンド。

この時代にここまで純粋な作品に出会えて大いに刺激になる。