以前、ストアハウスカンパニーによる無言劇“『箱-Boxes-2008』”を見にいき、そのレポートhttp://d.hatena.ne.jp/sandotakuto/20080603を書いたらコメントがあったので、とりあげます笑。

劇団員のひとりさんのコメント 2008/06/19 17:48
お久しぶりです。出演していた鈴木です。
Nさんからこのブログのことお聞きしました(半月以上前に聞いていたんですが)。

「情熱のアルゴリズム」かっこいいですね。ありがとうございます。
まさにその通りで、「きめ」を厳格に守(ろうとす)る事で「なり」は見た人の中で更に伸びていきます。

ブログ、g86の方も含めて、一通り読ませていただきました。
その行動力と生意気さ、多いに感銘を受けました。
ただ、ひとつ気になったことがあって、それは今のアートとかデザインとかの多くに感じていることなんだけど、簡単に言えば東京以外をどう考えているのか?ということ。
都市には様々な人物事が集まり、色々な関係を作り、それが色々な形で現れていて、その変化をおっていくのは本当に面白い。
でも、その都市にある大部分は、人も物も、電気すら、いわゆる「地方」から集められたものだろう。都市の変化の原動力が人口の増加による過密化だとすれば、都市にとって、今何よりも考えなくてはいけないのは地方、田舎との関係ではないか?

そして、無理に話を発展させれば、都市と田舎の関係は、脳と身体の関係に置き換えられます。脳が身体を動かす、という人間観でいいのか?
建築は(演劇もそうなんですが)、思想を身体に還元するものとして、非常に興味を感じます。話が突飛だし、でかすぎて議論にならないかもしれませんが、都市と田舎の関係、脳と身体の在り方をどう捉えているのか、お聞かせいただければ幸いです。

sandotakutoの返答
コメントありがとうございます。
脳と身体の関係あると思います。もっと言えば、脳や身体に加え、神経や目、骨、呼吸器にあたるようなものもあると思います。
また都市と田舎の関係をそのように置き換えることはもちろん出来ると思いますが、現代の郊外では少し不思議なことがおこっていて、郊外型の大型ショッピングセンターを中心として街が広がっているようにさえ見えます。その状況に対し、大型ショッピングセンターを城に見立て、現代の城下町と呼んでいます。そういった意味で、郊外には独立した脳と身体の関係があって、それが日本全国に点在していると思います。そしてそれらショッピングセンターの流通構造が非空間上でネットワークを組んでいるので劇団員のひとりさんが言う身体はヴァーチャルに脳化しているかもしれません。そういう目には見えない都市構造が現代には広がっているので、脳と身体の関係というように二項対立では斬れない気がしますよね。身体が衰え、全身が脳化している感じだと思います。
話は変わりますが演劇について興味が出てきて、先輩から教えてもらった平田オリザさんの著作を読み始めました。リアリティの捉え方伝え方がかなり建築設計と共振するところがあって完全に熱いです笑。噛み砕くためにもう少し時間をください笑