zakki001

久しぶりの帰宅・
ここ最近ずっと研究室のプロジェクトに集中していたのでネットを眺める時間もあまりなく一ヶ月ぶりの更新。
先生や先輩達との渾身のプロジェクトの完成度は素晴らしいものになる。最後の数日間で指数関数的に完成度があがる様子は相当ドラマチック。そのうち公開されるでしょう。

かたやg86も企画が進行していて、忙しくも少しずつ動いている。

そして戦友鎌谷が建築ノート最新号にコラムを掲載。
未来に接続するかなり重要な意味がこめられている。熱い。
本来、彼の独特の語り口調は映画などにレファレンスがあって建築よりも想像が働いて力強くリアルに感じられることが時たまあるのだが今回のコラムは字数の関係からか結構あっさりしていたなと感じる。と、感想を同じ大学の本人にいう前にここに書いてみる笑。

あとは百枝優さんのコラムもファンタジックだが作り手としてストレートでぐっとくるものがあった。百枝さんとは春にスコットランドで作品を共同制作したのだがそれがもうじき本になるようだ。そのうち公開したい。

大学4年になって建築家やアーティストは自分の枠組みを作っているということをさらに実感できるようになってきた。
でも、ひとくくりにはできないが、建築家はアーティストと違って、自分で施工しないからまさに枠組みだけを集中的に作っている特殊な人たち。非常に特殊。トムメインが自分のことをthought leaderだと言っていて、今の時代、architectよりも的確だなと思う。
おとといスイスからの留学生と話していて、彼はOMAでインターンをしていて、スタッフが独立する貴重な瞬間に遭遇したと話していた。師匠の枠組みをブラッシュアップさせて自分のオリジナルなものにするのはおそらく難しいと言っていて、なぜならすべてが師匠に関連づいてしまうからだという。たしかにそうだがそれはあたりまえで悪いことじゃないと思うし、そう見えるだけのことかもしれない。
かたや最近g86小林君が教えてくれたapple創始者ティージョブズの2005年のスタンフォード大学のレクチャーの中でジョブズがDon't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice.と言っていて、それを思い出し、気合が入る。

今自分の中に“建築世界”の住人のような内部観測的な思考と、g86という外部アプリケーション的思考の二つがある。前者は表現や思考の学習研鑽のため、後者社会の中で自分や自分がこれからやることの射程を測るためのもの。もともと境界なんかないのだけれど、かなりリンクしてきた。
シナジーが起きるのはこれからこれから。